第3回デザイン散歩 開催報告!
第3回デザイン散歩行ってきました〜。
なんと今回で3回目の開催、ここまで続けて来れて嬉しいです。
デザイン散歩は、デザイン事務所「カミヒコーキ」さんとのコラボ企画で、地域にあるクリエイティブな企業、会社に訪問して現場のお声を直に聞ける、とても貴重な体験です!
受験生だからこそ知って欲しい、大学を出た先にある世界を少しでも感じてもらえたら…自分の将来なりたい姿をイメージしやすくなるのではないでしょうか。
それでは早速出発!
一軒目は奈良にあるアートブック書店、BO/OKさんへ。
代表の長岡さんは、グラフィックデザインを中心にアートワーク制作や出版活動、オリジナルプロダクト制作を経て2024年にアートブック書店BO/OKをオープンされました。
書店には素敵なギャラリーやカフェも併設しています。
お店に入った瞬間から、洗練されたデザイン空間が印象的でした。置いてある本と、その他全ての物に無駄がなく、こんなところでアートワークが出来たら…と思う理想的な空間です。
自身の美術予備校時代の話から、ご苦労された仕事の話しなど詳しくお話しをしてくださいました。
洗練されたデザインについて質問すると、
コンセプトを研ぎ澄ましていくとアイデアが絞れることや文字の大きさ・レイアウトを「音」に喩えられて、その音色やリズムが心地良いかどうかを考えるそうです。
デザインを「音」として捉えるのは新鮮でした。説得力のあるお言葉ですね〜。
このような感覚は日々の体験で培われるものなので色んな体験を若いうちにするべき、というアドバイスもいただきました。
二軒目は空蜜(そらみつ)さんへ。
住宅街の奥にひっそりと佇む大きな平家。中に入るとそれはそれは素敵な道具が陳列しています。
デザイン散歩で訪れる場所はどこもそれぞれの個性があり、本当に素敵です。
オーナーの五井さんはなんと富雄美術研究所の卒業生!
このようなご縁で繋がれてとても光栄です。
五井さんは美大を出てから企業に勤められるのですが、日々商業的に消費されていくモノについて疑問を感じていた頃、日本の手仕事に出会ったそうです。
海外には無い、唯一無二の日本の美しい道具を仕事にしたいと感じ今のお店を開いたそうです。
道具(モノ)の価値とは、値段と使い勝手で決まると思いがちですが、
道具(モノ)の歴史を知ることによって付加価値が加わり、向き合い方が変わってくるというお言葉が印象的でした。
世界に誇れる日本の手仕事を自分たちが使うことによって歴史を繋いでいきたい感じました。
ホームページに掲載されている「志のある道具」という言葉がとても腑に落ちたお話しでした。
小雨降る中、今回も実りのある充実した回になりました!
お疲れ様でしたー!
デザイン事務所 カミヒコーキ