第2回デザイン散歩(2024)行ってきました!
第2回デザイン散歩(2024)行ってきました!
これからアート・デザインを学ぶ受験生に、現場の仕事に触れて、
将来進むべき進路選択の一助になればと始まったこの企画も無事2回目が
開催できました。
1日目は奈良の高山にあるインテリアデザイン事務所DRiPさんに伺いました。
外観はこんなかんじ。美しい植物とシンプルな平屋がかっこいい。
代表の藤井さんに、現在に至るまでの歴史からどんな仕事をしているか、詳しく聞かせていただきました。
オフィスにはオープンキッチンがあり、庭で育てている野菜をランチで調理しているそう。
デザインする上で、土に触れることや食べる事を大事にしているとのこと。理想的な職場ですね〜。
インテリアデザインといっても、ただ内装を図面にデザインするだけでなく、
イメージに合うインテリアがなければ自分たちで作っているそうです!
自然豊かな土地だからこそ手に入る素材を生かしてオブジェなどを制作しているそうです。
内装の図面から、職人のような手仕事まで手掛けているとは!
デザインの分野といっても、ひとくくりにはできないと改めて思いました。
庭にはサウナまでありました。
全ての空間に、細部までデザインのこだわりや美意識を感じられました。
どのようにセンスを磨いているのか聞いてみると、
「遊びでもなんでも良いので色々な体験をすること!」とのことでした。
2日目は、奈良の新大宮にあるlistude(リスチュード)さんへ訪問。
ご夫婦でオリジナル/オーダースピーカーの設計・制作、音響の提案などの仕事されていて、それぞれどんな進路で現在の仕事に就いたかを詳しくお聞きしました。
奥さんの杏奈さんはグラフィックデザイン、広報を担当されています。
ご主人の万平さんはプロダクトの製作を担当、もともとは美大で油絵を専攻していたそうです。
大学での専攻が、その後の仕事にそのまま繋がるとは限らないんですね〜。
これはリスチュードの象徴的な作品scenery。
美しい12面体にはスピーカーが内蔵されています。
早速このスピーカーの試聴タイム。
ライブ音源では演奏者の立ち位置まで想像できるほどの臨場感でした。
一般的なスピーカーの音は一定方向から響くのに対してsceneryは360度色々な方向へと響くため、より生音に近い音源が再現できるとの事です。
デザインと機能が融合した作品、まさに機能美ですね〜
受験生に対しては、今進路が決まらないのは当たり前。
すぐに大人になる必要はなく、色々遠回りをしながら経験を積む事で道が開いていくという
説得力のあるお言葉をいただきました。
また、物事全てにおいて「観察」する事の重要性を話されていました。
デッサンは観察すること。通じていますねー。
今回も素晴らしく刺激を受けた良い回になりました!
デザイン事務所 カミヒコーキ
デザインファーム DRiP
listed(リスチュード)